オーロラチャンス3回、カナダのホワイトホース5日間の旅
有給消化中にカナダのホワイトホースというところへ行ってきました。目的はオーロラ、と犬ぞり。オーロラといったら北欧か、カナダか、アラスカか、といったところでしょうか。お値段と相談してカナダにしようと決め、そうなるとイエローナイフかホワイトホース2択の模様。乗り継ぎ回数が少ない方がいいよね、ってことでホワイトホースに決めました。
普段は割と一人旅が多いんですが、海外旅行経験があまりにも乏しくて不安だったため海外慣れしている友人を誘うことに。二つ返事でOKしてくれたことは一生忘れません感謝。
で、どのツアーに申し込もうかと色々検索しまくる。少しでもオーロラを見られる確率をあげたかったので、市街地のホテルに宿泊するプランは除外。オーロラが見られるロッジに宿泊できるプランに絞って探しました。
すると、エス・ティー・ワールドという日本の旅行会社直営の「カレイド・ロッジ・ユーコン」に宿泊できるツアーを発見。「日本人スタッフ常駐」って、英語が苦手な人にはハイパー安心度高い(結果とてもよかったです)。
ホワイトホースまでの道のり
成田空港発が19時の予定だったんですが、トラブルで出発が1時間少々遅れる。そのため、バンクーバーでの乗り継ぎ時間が1時間少々しかない事態に。乗り継ぎがまにあわなかったらバンクーバーに一泊、という可能性もでてきてかなり焦る。焦ってもしょうがないからビールを飲んで待機。
ワイン飲みつつウトウトしながら映画を見てました。ほぼ寝れず。
ホワイトホースに到着
すごくミニマムな空港だったので、迷うこと無くロッジのスタッフさんと合流。
食事は三食付き。決められた時間にリビングに集合して、他の宿泊客と一緒に食べます。
初日の夕食はものすごく肉厚なサーモン。写真だと厚みが全くわからないんですが、かなり分厚くてカナダっぽさがありました。
夜10時ぐらいからスタッフさんが焚火をはじめるので、そこで事前に注文しておいたエルクのウィンナーとバッファローのウィンナーを焼きます。この日は0度前後ぐらいだったのであまり寒くなく、快適に焚火を堪能。焼きマシュマロも美味しかった。
焚火をしつつ定期的に北の空をチェックしていたのですが、この日のオーロラはいまいちで。うっすらぼんやり見えたぐらいで、見た目はほぼ雲と同じ。写真に撮らないとオーロラなのかなんなのかわからない。
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オーロラが強くなりそうもなかったので早々に床につく。がしかし、しょっちゅう目が覚めるのでその度にロッジの窓からオーロラチェック。3時頃、外を見ると他の部屋のおじさまたちが粘って待機してたけど、どうやらダメそうな感じ。
ホワイトホース2日目
朝の散策。もうすぐ8時だっていうのに暗い。なんならまだ薄ぼんやりとオーロラがでてる。
一通り散策して、ロッジに戻って朝ごはん。このタイミングでまさかの停電、暖房も停止。よくあることらしい。
市街地観光をしに車で移動。まずはユーコン川のほとりにやってくる。普段はもっとぎっちり凍っているそうな。
街に到着。話には聞いていた通り本当にこじんまりとした街で、さくっと散策できました。
ソーセージロールをテイクアウト。さくさくほくほくで美味しい。
街を散策したあとは、オプショナルツアーの犬ぞりへ。
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2回めのオーロラ鑑賞。この日は夕食のあとすぐ、早めの時間帯からオーロラがではじめて、カーテン状のものも出現してました。
夜食はバッファロードッグ。この旅行ではウィンナー率が高めでしたが、美味しいのでぜんぜん飽きない。
夜食も食べたしこの後もがんばるぞー!とやる気満々だったのに、突然雲が空を覆いはじめ、あっというまにオーロラは雲の向こう側に。ということで満腹のまま就寝。
ホワイトホース3日目
朝食。この日は停電していなかったのでパンがトーストできました。電気ってありがたい。
この食パンがもっちもちで美味しすぎて、おなかいっぱい苦しいっていいながら毎日おかわりしてました。
前日とはうってかわって、寒いし風はつよいし曇ってるしちょい雪が降ってるし、特にやることもなかったので、寝る。
起床してランチ。メニューはクロワッサンサンド。ロッジのパンはどれもこれも美味しい。
そしてまた寝る。
外は絶望的な天気。オーロラレベルが高めの日だっただけに諦めきれず、あと日中寝すぎて眠くなかったのでずっとリビングでぼんやり外を眺めてました。
相変わらずオーロラは全く見えなかったので雪遊びをする友人を見守るなど。-20度のなか、超絶サラサラパウダースノーに水をちょっとずつかけ、雪だるまをつくってました。
寒すぎてマスクをしたら、眼鏡が曇って凍って前が見えなくなりました…念のためコンタクトをもってきておいてよかったです。
4時にロッジを出発し、ホワイトホース空港へ。ロッジのスタッフさんがチェックインカウンターで通訳をしてくれたおかげで万事スムーズ。いたれりつくせりでありがたい。
バンクーバー空港では待ち時間が5時間ぐらいあったので、アジア系の麺を食べたり、お土産かったり、あとはひたすらソファで寝てました。
大自然の中を犬とともに疾走!凍ったタキーニ川の上で犬ぞり操縦体験をしてきた
オーロラツアーには色々なオプショナルツアーが用意されていました。犬ぞり、スノーモービル、スノーシュー、アイスフィッシング、野生動物鑑賞、タキーニ温泉、などなど。興味があるものはいくつかありましたが、旅行日程がそんなにたっぷりあるわけではなく、かつ夜はオーロラ鑑賞ということでどうしたもんかと悩む…。優柔不断なわたしには決められなかったので、ここは完全に友人まかせ。そうすると「犬ぞり」にビシっと決まりました。
Muktuk Adventuresに到着
Muktuk Adventures Sled Dog Adventures | Yukon Dog Mushing and Bed & Breakfast
まずは建物の中に入り同意書にサインをするんですが、室内には大きな犬がたくさん。この子たちは犬ぞりをリタイヤした老犬らしく、ずっと寝てる子や脚が悪そうな子ばかり。弱々しいながらもみんな人懐こくて、ぐいぐい寄ってきてとても可愛い。
外に出てさぁこれから乗るぞーというタイミングになって、自分たちで犬ぞりを操縦しなければならないという事実を知ることに…。操縦はスタッフさんがやってくれるものと思い込んでましたが、実際は二人一組のうち片方が操縦、もう片方は座るんだそうな。
ソリを目の前にし、操縦方法を英語でレクチャーされる。日本のスタッフさんが通訳してくれたので内容はわかったけど、けど、心の準備がまったくできてないやばい。しかもじゃんけんの結果、私が最初に操縦することになって余計に焦る。あれよあれよとうちのソリをひいてくれる犬が選定され、繋がれていきます。
5匹の犬が繋がれると、興奮度マックスの犬たちがぐいぐい引っ張る。スタート指示があるまではブレーキをふみ、ソリが進んでしまわないように堪えます。
スタッフさんがのったスノーモービルが最初に出発し、あとは間隔をあけて1組ずつ出発していきます。
操縦者は、犬のスピードが上がりすぎないように定期的にスピードを緩めなければなりません。
説明時に言われた注意点は、
・犬が跳ねるように走るのは早すぎ。
・他のソリと並走すると犬が競争をはじめるので絶対NG。
・前との距離は3メートルぐらい(数値はちょっとあやふや)あける。
・トイレ中の犬がいたら止まってあげる。
といった感じ。
最初はとにかく犬たちが元気なので、常にスピードを緩めるプレート?を踏み続けます。
一生懸命走ってるのにスピード落とさせてるのってちょっとかわいそうだな、と思いプレートを踏むのをやめると、すぐ前のソリに追いついてしまう。加減むずかしい。
定期的に休憩タイムというか、問題がないかスタッフさんが見にきてくれて様子はどうか聞いてくれます。
ソリを転倒させないようにバランスをとりつつスピード調整するっていうのがなかなかハードで、折り返し地点で友人と交代する頃には腕と脚にかなりの疲労が。もうヘロヘロですよ。
帰りは座ってるだけなのでとても楽ちん。目線の高さがさっきまでと違いすぎて見える世界が全然違う。
後ろのやんちゃな子がたまに後ろをちらっと見るのがかわいすぎる。
休憩中に遊んでたらハーネスがとれちゃって直されているところ。
後からスタッフの人が、凍ったタキーニ川の上を走ってたんですよーと教えてくれました。どおりで氷っぽいものが所々にあるなーと思ったら…なるほど。
日本でも犬ぞりはできますが、カナダの大自然の中を走るっていう体験はとても貴重でした。オプション追加しておいてほんとうによかった!!
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オーロラ観測記録@カナダ ホワイトホース(2017.01.16〜18)
カナダのホワイトホース、敷地内からオーロラが見られるロッジに宿泊した3夜の記録です。
初日(1月16日)
ホワイトースはポカポカ陽気。普段は−20度、−30度になることもある季節だというのに、この日は夜になっても0度前後。とっても珍しいことなんだそうな。
星空がとんでもなく綺麗。今まで見たどの星空よりもすごくて、星空だけでもかなり満足度高い。
日本で見るオリオン座と距離感が違う。写真だとそうでもないんですが、近くて大きかったんです。
20時過ぎ、北の空を見るとほんのり白いもやもやが。オーロラは生で見ると白いと聞いていたので、雲とオーロラはどうやって見分けたらよいのかロッジのスタッフさんに聞いて見ると、
「写真を撮ってみて緑にうつっていたら、それはオーロラですよ。」
と。
雲の後ろがほんのり緑っぽい。どうやらオーロラが一応でてるらしい。
時間がたってもカーテン状にはならずずっと薄い雲のようで、オーロラ感ゼロ。そもそもオーロラレベルが低いとされていた日だったので、この日は早々に諦めて就寝。
二日目(17日)
気温は−10度ぐらい。オーロラレベルは中程度。そこまで寒くなかったので、初日よりは頑張ってオーロラ待機。
21時半過ぎ、北の空にオーロラがではじめる。この日もやはり白いけど、初日とは明らかに違う感じがして期待が高まる。
カーテンができはじめると、ここからはどんどん広がっていきます。
白いオーロラなんて雲と区別つかないしイマイチだなーと思ってたんですが、カーテン状に広がっていく様は明らかにオーロラで。これが自然現象だなんてすごいなーって、涙が出そうになった。
北東から北西まである程度横に大きく広がったらそこで動きが停止。雲もではじめる。体が冷えてしまったので22時過ぎに一旦部屋に退避。
そして23時頃、再び外へ。
全体的にもわーっとしていて、さっきよりもまあまあ広がった?っていうぐらい。
二重になり、突然どんどん広がりはじめる。さっきのと比べ物にならないぐらいすごい。
北西の方にも広がっているけど入り切らないので、北東の空を必死に撮影。
星空を撮るときの設定のまま、シャッタースピード20秒で撮影していたのですが、ロッジのスタッフさんが
「オーロラに動きがあるときはISOを少し上げてシャッタースピードは3、4秒ぐらいがいいですよ」
と教えてくれました。そうするともやっとしないらしい。
シャッタースピードを3秒ぐらいにしたけど、それでももわっとしてしまう…オーロラ難しい。
ゆるりと変化していた北西の空も急に激しく変動しはじめる。
最終日(18日)
朝からずーっと曇り。遠くの山は霧で全く見えない。この日は天候が変わる気配がなく、かなり絶望的。せっかくオーロラレベルが高いと予想されていた日だったのに…残念すぎる。
21時でこの空模様。毎日綺麗な星空が広がっていたのに、何も見えない。
スタッフさんにいわく、こういう天候でも晴れてくることもあるし、ずっとこのままということもあるとのこと。
朝の4時に宿をでることになっていたので、だめもとで一晩中定期的にチェック。
写真で見るのと肉眼で見るのとでは見え方が全然違う
オーロラレベルが強いと肉眼でも色付きのオーロラが見られるみたいなんですが、わたしが今回見たのはすべて白いオーロラ。
肉眼でみた光景はこんな感じでした。
※Photoshopで無理やり白っぽくしてます
今回、動きが割と激しいオーロラを見ることができたのでほんとうによかったですが、やっぱり色付きのオーロラを見てみたかったなぁと。ということで、今度はアラスカか北欧に行ってみたい。