秋の尾瀬 - 雨予報だったけど雨にふられなかった
9月下旬、1泊2日で尾瀬に行ってきました。
天気予報では2日間とも曇りや雨だったのですが、蓋を開けてみれば雨が降ったのは夜のみ。基本は曇りでたまに日がさす、というかなり恵まれた天候でした。
紅葉を堪能するにはちょっと早めの時期でしたが、秋っぽい涼しさの中思う存分尾瀬を堪能できました。
戸倉の第2駐車場から乗合タクシーで鳩待峠へ
土曜日の9時ちょっと前の時点で、戸倉の第1駐車場は満車。第2駐車場に車を止めることに。
バス・タクシー共通乗車券を購入。バスがちょうど出発したばかりでしたが、人がある程度あつまったら乗合タクシーに乗せてくれるシステムらしい。20分ぐらいで鳩待峠に到着。
鳩待峠からヨッピ吊橋経由で温泉小屋まで
天気はちょっとどんよりしてましたが、空気が澄んでるし涼しいし気持ちがいい。たまに紅葉している木があったりする。
鳩待峠〜山ノ鼻の間は熊の目撃情報(PDF)が多いのでしっかり鳴らしました。
心配性なので終始熊に怯えていたのですが、道中で見かけることはなかったです。糞すら見なかった。熊ではないなにかの糞はたくさん見ましたが、あれはなんの糞だったんだろう…
逆さ燧(さかさひうち)、燧ヶ岳が逆さまにうつる絶景ポイント。風が微妙にふき続けていたためくっきりとはうつらず。
宿泊する「温泉小屋」に到着
鳩待峠をでてから4時間ほど歩き、突如目の前に現れたおしゃテラス。ここがこの日お世話になった「温泉小屋」という山小屋です。
このおしゃテラスでのんびりしたいっていうのもここにした理由のひとつだったので、雨にふられなくて本当によかった!
ってことで、ソファにすわってお昼ごはんとビール。ピザとタイカレーを注文しました。
遠くにくずれた笠雲?のような雲が。どんよりしてるけどこの景色を見ながらのんびりご飯食べてビール飲んでって、最高でしかなかった。
温泉小屋にチェックイン
お昼を食べ終わったあとチェックインをすませます。
一泊二食付きで一人10,800円。本館の湿原側か裏側か、別館か、で料金が異なります(料金表)。
予約のときもチェックインのときも部屋の希望を聞かれなかったというか言わなかったのですが、自動的に本館の湿原側のお部屋が割り当てられました。
本館の湿原側に泊まれたらいいなーとチェックイン前にぼやいていた願いが叶いました。しかも角部屋。
本館にはオリジナルタオルもついている!温泉に入る時に使いました(温泉とてもよかった…)。
温泉に洗い場的なものがありますが、シャンプーや石鹸の類は使えません。洗顔料や歯磨き粉も控えめにとのこと。ドライヤーの使用も禁止されてました。
セキュリティボックス完備!
一眼、財布、時計などなど余裕で入りました。部屋は外から鍵がかけられないので、外出時(温泉に入るときとか)に使いました。
三条ノ滝に向かう
夕飯まで時間がかなりあったため、雨がふってなかったら行ってみようと思っていた「三条ノ滝」に向かうことにしました。温泉小屋から1.8kmほど先にあり、所要時間は往復2時間ほどらしい。貴重品、カメラ、レインウェアだけ持って出発したのですが…完全に服装をミスったことを後悔しました。
尾瀬はほぼ木道でそんな激しい道はなかろう、と思って今回スカートをはいてました。木道を歩く分にはまったく問題なかったのですが、三条ノ滝まで行く可能性がある人にはスカートはオススメしません…。
途中から木道がなくなって普通の山道となり、三条ノ滝まで急な下り坂が続きます。
向かう途中にちらっと見えた「平滑ノ滝(ひらなめのたき)」。
イメージしていた滝とはちょっと違い、ゆるやかに岩の上を流れている川、という感じ。雨が心配だったのでここはさくっと見て先に進みます。
三条ノ滝の展望台付近は整備されています。最後の木の階段はかなり急勾配でしたが。
タイミングよく誰もいなかったので三条ノ滝独り占め!
あまりの大迫力にびっくり…サイズ感がすごいし、ゴーーーーという水の音はすごいし。落差は100m、幅は30mぐらいあるんだそうな。
ずっと見ていても全然飽きないし、心が無になりました…。
できることなら30分ぐらいぼーっと見ていたい気持ちでしたが、天候が心配だし暗くなるのも怖かったので早々に切り上げました。
温泉小屋に帰還
テラスカフェで即ビール。今度は缶ではなく生ビールを注文。山で飲むビールってなんでこんなに美味しいのか。
夕ご飯前にさくっと温泉に入り、売店でビールを購入して食堂へ向かう。
ごはんとカレーは大盛りにもできるシステム。これは普通盛り。
カレーだけじゃなくてサラダや味噌汁もついてくるって、山小屋とは思えない豪華さ。カレー普通盛りでもじゅうぶんお腹いっぱいになりました。
夕ご飯を食べ終え、部屋に戻ってきて外を確認してみる。
雲がおおすぎで星空は無理そう…。外が真っ暗になると雨がザーザー降ってきたので、あとはもう酒を飲むのみ。持ち込んだビールを飲む。
テレビもないし携帯も電波がない(Wi-Fiはあるけどほとんど使えない。au系の人は使えてました。)ので、早々に寝ました。
星空をあきらめきれず夜中の1時に目がさめる。窓から外を見てみると雨がやんでいて、心なしか星空が見えた気がしたので外に出てみる。
入り口にあった宿の三脚をお借りして何枚か撮影してみたら、微妙にうつりました。
雲がなかったらものすごーーーーくきれいな星空が見えたんだろうな、と想像できる写真がとれました。ピントがいまいちで微妙なのは、熊にびびって割と焦っていたせいです。あたりは一面真っ暗だし、人の気配もまったくないし、遠くで聞いたことのない遠吠え?叫び声?のようなものがたまに聞こえるし。近場でガサガサと音が聞こえるたびに恐れおののいていました。
6時ごろ起床。めっちゃ天気いいじゃん…?
2日目の予報こそ朝から雨だったはずが、この天気。朝焼けを期待して日の出の時間も外をチェックしたのですが、そのときは結構曇っていたのに。山の天気はころころかわるなーってことで、次からはちゃんと帽子を持ってこようって思いました(家においてきた)。
二日目は見晴経由で山ノ鼻に向かう
温泉小屋に別れを告げ、見晴、竜宮を通って山ノ鼻に向かいます。日が差し込んでキラキラしてる尾瀬を歩きます。
逆さ燧、再チャレンジするも風がやまず…。天候は昨日よりいいので、よしとする。
行きではまったく見かけなかった歩荷さんをちらほら見かけました。
iPhoneの手ブレ補正機能優秀。
鴨。
山ノ鼻に到着。「カフェ至仏」で水芭蕉という日本酒を使用したジェラートを食べながらひとやすみ。びっくりするほどに日本酒の香りが強めで、日本酒好きにはたまらないスイーツでした。